【感想・ネタバレ】落第賢者の学院無双 ~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~【作画”は”素晴らしいなろう系マンガレビュー】


Youtubeに投稿した動画の内容をぎゅっとまとめてご紹介し、動画では言えないことも言っちゃうコーナーです!

情報

作品名:落第賢者の学院無双 ~二度目の転生、Sランクチート魔術師冒険録~
原作者:白石 新
キャラクター原案:魚デニム
漫画:けんたろう
出版:小説版→KADOKAWA(角川スニーカー文庫) 漫画版→スクウェア・エニックス(ガンガンコミックスUP!)

小説投稿サイト「小説家になろう」にて掲載が開始されたが、現在は削除済み。

2021年9月現在、小説版は5巻、漫画版は3巻まで刊行されています。

何故か小説版だとサブタイトルが違うんですよね。

「~二度転生した最強賢者、400年後の世界を魔剣で無双~」

となっております。

ちなみに、小説家になろう掲載時のサブタイトルは

「~ああ賢者・・・死んでしまうとは情けないと言われてから400年が経過した。~」

のようです。

あらすじ

貧乏貴族の8男というどこかで聞いたことのある設定な主人公の賢者「エフタル」は、勇者を補佐し、無事魔王を討伐!

「雷神皇」の栄誉を賜り15年・・・

60歳程にもなったエフタルは病魔に侵されていた。

そんな折、他の賢者からA4用紙1枚程度の魔術適正に関する論文が送られてきた。

それを早速試すと、なんとエフタルはどの属性の魔術にも適応がない事が判明!

そのショックにより、床に伏せてしまいまった。

そして、悔しさにまみれながら生涯を閉じた。

すると、女神様っぽい全裸の巨人がいる空間へと連れて来られた。

どうやら、エフタルは別世界からの転生者で、その時に巨人にスキル【再転生】を貰っていた。

あと、【不屈】というスキルのおかげで、魔術適性もないのに諦めずにずっと鍛錬を続けていたようだ。

【再転生】のおかげで、新しいスキルを2つ選んで転生しろ、と言われたので、

エフタルは丁重に断り、スキルなしで転生することに。

そして400年後の同姓同名の少年に徐々に記憶を刷り込んでいき転生完了。

早速、ご家庭にある材料で魔術適性液を作り適正を診断すると、やはり適正なしだった。

外へ出ると、お誂え向きに噛ませドラゴンがいたので、極大魔法(レベル10)を放つと、ドラゴンは即死!

全盛期の能力のまま転生に成功してたようだ!

それから3年・・・

兄が、同じ魔法を使えたら魔法学院への推薦を直談判してくれるという事でー・・・

 

おおっとうっかり!兄さんより2段階も強い魔法を使ってしまったぞー!

しかも現代では詠唱が必須なのに、無詠唱で発動してしまったー!

こんな下級魔法なのになんでそんなに驚いてるのー?おかしな兄さんー

本調子だったらレベル10魔法も使えるんだけどなー?下級魔法でごめんねー

 

と、広告でよく見かける俺TUEEE!ムーブをかましたとさ。

「アイエエエ!レベル10!?レベル10ナンデ!?」

兄は衝撃のあまり容易に魂を手放し失神した。

化け物に出会い、レベル10リアリティショックで気絶してる間に本で調べると、400年後の魔法はかなり衰退していた。

気絶から覚めた兄をなんとかごまかし、兄に剣術を学ぶ生活を続けることにしたエフタルだった。

感想

1巻でタイトル回収なし

これだけクソながタイトルなのに、「2度目の転生」くらいしか回収していません。

落第もしてないし、Sランクでもないし、チート魔術師でもないし、冒険もしないです。

読んでて、いつ学院に行くの?ってずっと思ってました。

いや、400年経って、エフタルの魔法はロストテクノロジーだからチート魔術師なのかしら?

でも、魔術師として活動してませんし、まだタイトル回収とは言えないですね!

あと広告でやってた、表紙に載っているエルフの弟子との出会いはありません、残念でしたね!

最新巻まで読みましょう、ということです。

「魔導」?「魔術」?「魔法」?

「魔導」なのか「魔術」なのか「魔法」なのか決めてくれません?

「魔術学院」って言ったすぐ後に「魔法学校」って言うのはどういうこと?

同じ教育機関を指してますよね?これって。

あと、転生後のエフタルの家系は「王国の魔術系統の重鎮」である、「魔導系統の家系」なんですって。

・・・はぁ?どういう使い分け?

魔導と魔術って違いますよね?書き分けるという事は違う意味で使ってるんですよね?もちろん。

魔導に詳しいのにどうして魔術系統で重要視されてるの?その意味が分からない。

これは作者にとことん問い詰めたいですね。

どういう使い分けなのかしら?すごい気になります。

「同じ意味だよ」って言うのなら、わざわざ書き分ける必要もなく一つの単語を使えば良いだけです。

でもあえて別な単語を使うということはキチンとした理由があり、確実に違う役割を担っているんです。

それをしっかりOutputしない限り、世界観の描写としてひどく適当に書いていて脆い物のように感じてなりません。

魔術適性液

あとは、魔術適正液ってご家庭にあるもので作れちゃうんですね?簡単過ぎません?

どんなもので作ったのかがすごく気になります。

400年後でも存在する、ご家庭にあるもの・・・

塩や砂糖?

どんな属性の魔術に適正があるか調べる超重要な研究成果だったんですよね?

それによってエフタルが「魔術適性なし」と分かりショックし、転生後でもきっと虐げられちゃうんでしょ?

そんなに適当に扱って良い代物には感じないのですけれど。

ご家庭にあるようなもので簡単に作れるのなら、もっと早くに誰かが作ってたでしょうし。

結構気になるので、これもぜひ教えてほしいですね!

空白の「3年間」

幼少期の転生あるあるなんですが、3年もの間何してたの?

最強賢者のレビュー時にも言いましたが、キングクリムゾンした間の知識・記憶はしっかり考えておきましょうよ。

兄が気絶している間にこの世界の魔法レベルが分かるのなら、今までに読んでますよね?

短時間で調べればすぐ分かった事なのにさ。

賢者になるくらい知識欲溢れていたんじゃないんですか?

なんで現在の魔法レベルを理解していなかったの?

無自覚俺TUEEE!をそんなにしたかったですか?

何にも面白くないのに?

そんなのやるくらいなら、しっかりと今の現状を理解して、何もしないか、

「俺強いでしょ!スゴイでしょ!」

ってやってくれた方が清々しいですよ。