【感想・ネタバレ】レベル1の最強賢者 ~呪いで最下級魔法しか使えないけど、神の勘違いで無限の魔力を手に入れ最強に~【人を信じないクズなろう系マンガレビュー】


Youtubeに投稿した動画の内容をぎゅっとまとめてご紹介し、動画では言えないことも言っちゃうコーナーです!

情報

作品名:レベル1の最強賢者 ~呪いで最下級魔法しか使えないけど、神の勘違いで無限の魔力を手に入れ最強に~
原作者:木塚麻弥
キャラクター原案:水希
漫画:かん奈
出版:小説版→一二三書房(ブレイブ文庫) 漫画版→一二三書房(コミックポルカ)

小説投稿サイト「小説家になろう」にて2018年12月より連載開始(作品はコチラ)

2021年8月現在、小説版は5巻、漫画版は2巻まで刊行されています。

あらすじ

元日本人サラリーマンの邪神様は、自分が育てた魔王を勇者に速攻で滅ぼされてしまい、苛立っていた。

そこで、式神である秘書っぽい目隠れ巫女が、

「創造神より先に勇者を召喚して、呪いをかけることで勇者として活躍できなくさせましょう」

という提案を受け入れ、主人公「西条さいじょう 遥人はると」を交通事故に見せかけ殺し、邪神様の前に召喚させられた。

邪神様は遥人にレベル1でステータス固定される呪いを掛け、何も説明なく異世界へ転生させられました

しかし、転生先を決めていなかった!

邪神様の力で作った、9割が「奴隷」になるダーツで1%の「貴族」を選んでしまい・・・

5歳の貴族の息子「ハルト」になってしまった。

どうやら5年間の記憶は一部分だけ引き継いでいるようで、人間関係は大丈夫そう。

しかし、100年前に異世界から来た勇者により、様々な技術が伝承され、生活が豊かになっているようだ

「知識チートも出来ねーんじゃねーか!」

と嘆くハルト。

なんやかんやしてステータスを見ると能力値は全て固定されていた。

しかも、職業は「勇者」ではなく「賢者」だった。

ステータス表示

レベル1の最強賢者 ~呪いで最下級魔法しか使えないけど、神の勘違いで無限の魔力を手に入れ最強に~」1巻より引用

そしていよいよ魔法の訓練!

「自分の魔力を感知してみてください」

とメイドに言われただけで、すんなりと魔力を感じ取れた。

ついでに炎の矢を撃つことにも成功!

こんなにすぐに魔法を撃てるなんてスゴイ!とメイドに褒められまくるハルト。

翌日、一人で魔法の練習をしていると、何発撃っても疲れない事に疑問を抱く。

ステータスを確認しながら魔法を撃つと、何故か魔力が減らない!

ステータスの最大値が固定なのではなく、数値そのものが固定されているのだと気付くハルト。

工夫次第でどうにかならないかと考えるハルトであった。

そして、王道の学園へと通うのだった。

感想

育ての親同然のメイドの言葉を信じないクズ野郎

これに尽きます。

主人公がこんなクズでなければ、結構面白そうな物語ではありました。

何があったかと言うと、

クラスメイト達の実力を見るために一人一人全力の能力を見ることになったんです。

教師として働き出したメイドに何度も念押しで

「絶対に本気を出さないで下さい!3割程度にしてください!」

と言われたにも関わらず、全力で魔力を溜めて魔法を放ったんです。

魔力固定を逆手に取り、最大魔力を外へ出し、魔力の塊を大きくしていき、それを魔法へと変換するみたいです。

全力魔法

レベル1の最強賢者 ~呪いで最下級魔法しか使えないけど、神の勘違いで無限の魔力を手に入れ最強に~」1巻より引用

もちろん、全力で放った事により強固な外壁をぶち壊し、

メイドが先回りして、大切な人から貰ったアイテムを消費してようやく魔法を逸らせ、街への被害を防ぎました。

壁

三割でって言いましたよね!?
レベル1の最強賢者 ~呪いで最下級魔法しか使えないけど、神の勘違いで無限の魔力を手に入れ最強に~」1巻より引用

「押すなよ!?押すなよ!?」

のコントを見せられて、ホントに気持ち悪かったです。

主人公自身は、レベルにしか関心がなく、レベルが低いからと自己評価を低くしているんです。

だから、メイドが自分のために弱い的を用意してくれて

「ご主人様しゅごい~~~!」

をさせてくれるんだろうと勘違いしていたんです。

お花畑脳

レベル1の最強賢者 ~呪いで最下級魔法しか使えないけど、神の勘違いで無限の魔力を手に入れ最強に~」1巻より引用

「だから本気出しちゃってもしょうがないよね!」

しょうがない訳がない!

縛りプレイの中、どうにか抜け穴を見つけて今まで修練してきたんでしょ?12年も!

その間に魔法の強さなんかを教えてもらわなかったんですか?

ずーーーーっと自主練だったんですか?

優秀なメイドがそばにずっといたにも関わらず?

主人公が何も成長していないニートおっさんなのにも耐え難いことなのですが、

更に悪い事は、17年間もずっと傍でお世話してくれたメイドのことを全く信用していない事です。

事前に打ち合わせしてたとか、アイコンタクトをして、ご主人様を目立たせますよ!

という合図をしていたのなら分かりますよ。

しかし、そんな合図なしにメイドの言う事を真に受けず自己判断をして、街及びメイドを殺しかけるとか何考えてるの?

メイドとの信頼関係ってこの程度のものだったんですか?

育ての親であるメイドを全く信用してない理由が分かんないです。

それに、被害は結果的に少なくて済みましたが、メイドがいなかったら甚大な被害だったんですよ?

それに対しての罪悪感が全く無い!本当に日本人の学生だったの?っていうくらい道徳観がないです。

そのままメイドごと街も焼き尽くして失意のどん底に堕ちて○んで欲しかった。

なんでこんな人間が生きてるの?って感じです。

伏線を有効に使えてない

Youtubeのコメントでこの先のネタバレがあったのですが、このメイドが大切に想っていた勇者というのがハルトです。

でも、それを知る前にメイドはハルトとイチャイチャしちゃうんです。

まぁ、読めば「でしょうね」としか思わないのですが、設定の使い方下手だと思います。

100年以上待っていたのに、そんなすぐに変えるの?っていう。女心舐めすぎでしょって思います。

なんで同じ人物にしちゃうかなー。なんでそんな安易な流れにするの?

そんなの見せられても何も感動はしないし、「あー、まぁなろう系だしね」で終わるんですよ。

ハルトはさ、職業は「賢者」なんですよ。「勇者」じゃなくって。

つまり、この世界に「勇者」という職業が存在しえる状態にあるわけです。

そこでさ!メイドが想いに想い続けた「勇者」という存在が再召喚されて、じゃあメイドはどういう行動を取るの!?

という展開を用意することによって、キャラの感情の深みが出ますし、ハルトを選ぶんだったら、

それだけハルトへの想いの方が強くなったんだ、というカッコいいシーンになるじゃないですか!

もっと全体の設定を見てさ、もっと物語の起伏を作るようにしましょうよ!

なんでそんな単調な流れにするのかが分からない。

すぐにイチャイチャするし。その過程は何処いったの!?惚れる要素何処にも書いてないじゃん!

この世界には尻軽女しかいないんですか!?もっと女性とたくさん関わって下さい!