【感想・ネタバレ】転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint【なろう系マンガレビュー】
Youtubeに投稿した動画の内容をぎゅっとまとめてご紹介するコーナーです!
情報
作品名:転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す A Tale of The Great Saint
原作者:十夜
キャラクター原案:chibi
漫画:青辺マヒト
出版: 小説版→アース・スター エンターテイメント(アース・スター ノベル) 漫画版→アース・スター エンターテイメント(アース・スター コミックス)
小説投稿サイト「小説家になろう」にて2019年1月より連載開始。(作品はコチラ)
2021年8月現在、小説版は5巻、漫画版は4巻まで刊行されています。
あらすじ
「剣の才能がない」と言われて来た主人公「フィーア・ルード」
15歳の「成人の儀」として、魔物が持つ魔石というものを取ってくる事になった。
魔物を狩りに森へ行くと、ひどい怪我を負い、瀕死状態の真っ黒い鳥の雛を見つけた。
何かを感じ取ったフィーアは、姉からもらった回復薬を飲ませてしまった。
そしたらなんとびっくり!
鳥の雛はドラゴンの姿に戻り、フィーアに襲い掛かってきた!
そしてフィーアは、「大聖女」と呼ばれていた前世の記憶と共に魔力が蘇った。
魔王を封印した大聖女は、仲間達に裏切られ、魔王城に置き去りにされてしまい、
魔王の右腕であった側近に捕まり、ひどい拷問の末
「聖女として生まれ変わったら殺す」
と脅され、殺されてしまった。
目を覚ますと、傷は治っており、先程のドラゴンが守っていた。
ちょっと失敗をしてしまい、瀕死の状態になっており、そこでフィーアに助けられたようだった。
竜族は命を救われたら、その者に命を捧げる決まりがあるようで、
「黒竜王ザビリア」はフィーアの従魔となったのだった。
聖女の血の匂いに誘われて襲ってきていた魔物は、ザビリアが倒しており、
その魔石を持ち帰ることで「成人の儀」達成!
聖女の力、つまり回復魔法は使わずに、蘇った魔力だけを使って、聖女であることを隠しながら、騎士団へと入団するフィーアであった。
感想
記憶が蘇る
「記憶が蘇る」ってこういうことだよね!
ってすごく思いました。
ちゃんと今までの記憶も人格も残ったまま、前世の記憶だけが蘇るのが自然な感じですよね!
他の作品みたいに、今までの記憶がなくなったり、人格が消されて肉体を乗っ取られたり・・・
あんな転生よりもよっぽどマシな転生ですよ!
・・・はい、物語として良かった部分はこれくらいですね。
「攻撃力」?「攻撃速度」?
騎士団の入団試験時や模擬戦時に、剣に攻撃力・攻撃速度2倍とかの魔法付与をしていたんです。
自身にも、身体強化の魔法を掛けているくらいガチガチに強化しているんです。
元は「剣の才能がない」と言われた程に弱いですから、脳筋ゴリ押しプレイをしたわけです。
そこで出てきた、「攻撃力」「攻撃速度」ってなんですか?
漫画「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す」1巻より引用
ゲーム脳に侵されすぎじゃないですか?
「ステータス」とかいういかにもゲーム的な数値が存在する世界でもない限り、そんな項目はあり得ないんですけれど。
これ、言い換えるなら、「鋭さ」「硬さ」「軽さ」ですよね?
当たり前のように「攻撃力」とか言っているので、意味が分からなかったです。
攻撃力、というか鋭さの数値は倍数ならまだなんとなくどれくらい鋭くなったかは分かるのですが。
数値で+10とか+100とか言われても、どれくらい鋭くなったのかなんて分からないでしょ。
基準となる元の数値も分からないから、どれくらい増えたのかも分からないし。
謎な表現部分でした。
謎展開
ドラゴンは、回復薬で雛から元の姿に戻る際の激痛を攻撃だと勘違いして襲ってしまったんです。
その時の謝罪のセリフがこちら
漫画「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す」1巻より引用
・・・ちょっと何言っているのか分かりません。
ちなみに、回復魔法をドラゴンに使った描写はありません。
不思議に思って、原作を読んでみても、ドラゴンに使った描写はありません。
自分には無意識下で使っていたようですけれど(汗)
回復薬でドラゴンは回復したはずなのに、回復魔法を使われた?
これ、ドラゴン自身は回復魔法が使えないけれど、フィーアが回復魔法を使って自分で回復してくれて助かった。
という意味だったら理解できるんですよ
でも、この文章だと、助けられたというか、施されたのはドラゴン側ですし。
聖女?
最後に、単語の意味について一つ。
この世界では、回復魔法を使える人間を「聖女」と言うらしいんです。
前世の時代では、精霊と契約した人間が「聖女」と呼ばれていたとか。
漫画「転生した大聖女は、聖女であることをひた隠す」1巻より引用
それってぇ・・・男だったらなんて呼ぶんでしょうね?
回復魔法も精霊との契約も女性にしかできないなんて一言も言っていないですし。
かと言って女性限定の呼び名として「聖女」と言っているわけでも無いんです、使えるかどうかで別れています。
男も「聖女」なんでしょうか?なんか変な感じですね(汗)
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コメント一覧
68年生きてますけどこんなに感動で涙が溢れ出てくる小説は初めてです。