【ネタバレ・感想】錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。【タイトル詐欺なろう系マンガレビュー】
Youtubeに投稿した動画の内容をぎゅっとまとめてご紹介し、動画では言えないことも言っちゃうコーナーです!
情報
作品名:錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。
原作者:夏月涼(KADOKAWA/MFブックス刊)
キャラクター原案:ひづきみや
漫画:徒楽耀
構成:黒田ぺすと
出版:小説版→KADOKAWA(MFブックス) 漫画版→スクウェア・エニックス(マンガUP!)
小説投稿サイト「小説家になろう」にて2018年1月より掲載が開始されました。(作品はコチラ)
2021年9月現在、小説版は4巻、漫画版は5巻まで刊行されています。
あらすじ
妹の病気を治すため、警備の薄い雑貨屋ぽい店の棚に置いてある「エリクサー」という、
一部の錬金術師が数年に1本作れるかどうかの超貴重な傷薬を求め、
S級冒険者の「ラフィー」は店主と交渉するも、王族に売却済みで売れないと断られてしまう。
そこへ空腹で行き倒れそうな少年と出会った。
少年は「レイス」といい、錬金術師をやっているらしい。
パンを上げると、お礼に何が良いかと言われ、冗談ぽく「エリクサーが良いな」と言うと、
ポンッと簡単にエリクサーを渡してきた!
パンとは釣り合わない!ということで、レイスにお願いされ冒険者ギルドへ行くと、
平然と、一人の錬金術師が一生をかけて1本作れるかどうかのエリクサーを何本も売りに出そうとする!
ラフィーがエリクサーについて問いただすも、
「え?どうしたの?なんでもないただのエリクサーを売ろうとしただけだよ?」
と何をそんなに怒っているのかちんぷんかんぷん。
ラフィーには、規格外の存在だから、もうエリクサーを売るなと止められてしまった。
お金がないという事で、ラフィーの家に泊めて貰うことになり、エリクサーの代わりに中級ポーションを作ろうとし・・・
効能を抑えられず上級ポーションを作ってしまった!
そう、レイスは自重を知らない!!
感想
騙したなぁぁぁぁぁぁ!!!
ゴミ箱に捨ててきたんじゃなくって、そもそも自重を知らない無自覚系じゃないですかぁぁぁぁ!!
全然話が違う!まずはゴミ箱に捨てるところから人生始めてください!
え?この先ゴミ箱に捨てるシーンがある?
ご冗談を。
だったら、作者自身が、「自重を知らない」なんて書きませんよね?
「錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。」1巻より引用
1巻時点では、捨ててきたという匂わせすら存在しませんでしたよ。
むしろ、規格外の師匠に修行をつけてもらっていた、と言っていることから、常識を知らないんだと思われます。
なんで平然と嘘つけるのか分かりません。
「錬金術師です。自重を知らず規格外の最強錬金術で無双します!」
が正しいんじゃない?少しかっこ悪いネーミングですが(汗)
物語としてはどう?
タイトル詐欺なのは分かりました。
では、タイトルを気にせず、物語の内容はどうなの?ということですが・・・
別に面白い部分は無かったです。
常識や自分が行う事での影響力を知らない、考えないから自重をしないだけであり、
「体は大人、頭脳は子ども」な、某高校生探偵の対極にいる主人公です。
何か信念があって自重をするわけではないので、他人の意見や場面に左右されやすいです。
エリクサーを売るなと言われれば、どうして売ってはいけないのかを考えて、自分で決めるわけではなく
「ラフィーが売るなっていうから・・・」
という理由で売りません。
子どもか!!
でも結局、人を救うために錬金術を使うよっていうのは、テンプレぽくてカッコいい展開ですが・・・
「錬金術師です。自重はゴミ箱に捨ててきました。」1巻より引用
やっぱりどこまでも子どもっぽく感じちゃいます。
あー、まさかこのくだりを持って「ゴミ箱に捨ててきました」って言ってる?
うん、違うんです
それは正確には「自重は捨てました」だと思います
捨てて”きて”はいないし、(比喩・直喩含め)ゴミ箱は登場していないし。
日本語って難しいですね。
「エリクサー」の制作時間について
主人公は規格外の錬金術師ですが、他の錬金術師達がどうしてポーション制作に時間がかかるのか分からないです。
普通の錬金術師なら1時間は掛かるけど、主人公は一瞬だよって見せられても、あの工程でなんで1時間も掛かるのか、
一般の錬金術師はどこでどう時間が掛かっているかの描写がないから、主人公の凄さが伝わってこないです。
比較対象を用意してくれないとね?周りがいくら言葉を着飾っても主人公様が引き立たないんですよ。
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