【感想・ネタバレ】異世界建国記【なろう系マンガレビュー】


Youtubeに投稿した動画の内容をぎゅっとまとめてご紹介するコーナーです!

情報

作品名:異世界建国記
原作者:桜木桜
キャラクター原案:屡那
漫画:KOIZUMI
出版:小説版→KADOKAWA(ファミ通文庫) 漫画版→KODOKAWA(カドカワコミックス・エース)

小説投稿サイト「小説家になろう」にて2015年11月より連載開始(作品はコチラ)

2021年8月現在、小説版は4巻、漫画版は6巻まで刊行されています。

あらすじ

大型トラックに轢かれ、無事「あの有名な」異世界転生?憑依?することになった主人公。

孤児院の皆や友人達はいるけど、家族がいないから悔やむことはないな!

と前向きに、まずはこの世界を調べることにした。

森の中を彷徨っていると、森の主っぽいグリフォンと出会った。

グリフォンは、飢饉で森に捨てられた子ども達の世話を、転生者である主人公に頼むことにした。

しかし主人公は、この世界の言葉が理解らず子ども達と言語が通じないようで、グリフォンがたまたま持っていた【言語の加護】というのを、

偶然丁度良く持っていた【貸出しの加護】を使って、主人公に貸し出し、現地人と意思疎通が出来るようになった。

この時、グリフォンに頼み、適当に「アルムス」という名前を貰った。

アルムスは子ども達と共に、自給自足が出来るように、近くにあった廃村に移り住み農業を開始した。

もちろん順調に野菜は育ち、自給自足生活も多少の問題はありましたが順調に進んでいくのだった。

そして、どうにか村をより良くするため発展させていく。

感想

うろ覚え?

ちょっとご都合的な部分はありますが、全体としてみれば、結構面白い作品ですね!

森に捨てられた子ども達のために、出来得ることをしようと頑張っていますし。

あと、またハードルが低いと思われちゃうかも知れませんが、

野盗のような男を殺してしまった時に、恐怖や後悔、自己弁護をしている表現が良かったと思います。

そして、生きる為に麻薬の材料を売るのも良いですね!

前世の倫理観を持っていたら生き残れないですからね。

不快感はそこまでないし、結構面白いんじゃない?という作品でした。

絵も結構好きですし、作画も背景を結構描き込んでいて良かったです!

漫画家さんのお力は素晴らしいですね。

物語自体は大変良かったのですが、おかしくない?という部分が一つ。

 

「俺もうろ覚えの知識しかないけど、農業をしよう!」

 

みたいなことを言ってるんですよね。

それなのに、輪栽式農業ニ圃式三圃式という言葉を知ってるものなんでしょうか?

それとも、うろ覚えであっても、このレベルは教養知識なんでしょうか?

私の知識不足だったら恥ずかしい限りなんですが・・・

私は灌漑式農業しか教わったこと無いですね(汗)

大学で農業を専攻していたとか?それだと、うろ覚えなんて有り得ないし・・・

この時に備えて勉強でもしてきたんでしょうか?

これって、主人公が知っているんじゃなくって、作者が知っている知識をインストールしたんじゃないのかなぁって思っちゃうんです。

それは「主人公」として書かれている、あの世界で生きている人物の人格を奪い、「神様」という名の作者が好き勝手イジって作者好みの人間を作っているようで好きではないです。

確かのこの世界は作者が作ったものですが、その世界に生きている主人公は十数年の人生がある一人の人間なんです。

自分の人生、人格、感情を外部から勝手にいじられるのが好きで、他人にしてもなんとも思わない作者であれば何も言いませんけれど。

一般的に、農業方法やシロバナムシヨケギクなんて知っているものでしょうか?

この後も、うろ覚えレベルのはずの知識を主人公が披露するのかと思うと、ちょっと嫌ですね。

現に、うろ覚えだけどかなり良い穴窯を作って、土器や木炭を作りましたし。

動画を見た程度で作れるというのがすごくない?

記憶力がずば抜けて良い訳ではないはずですし。

一発で良い物が出来る意味が分からない・・・

それに「須恵器」っていう言葉も基礎教養レベルなんでしょうか?

調べるまでなんのことかさっぱり分かりませんでした。

ただ「土器」とか「陶器」、単純に壺とか言わない?

わざわざ今の時代に「須恵器」なんて表現して動画を作る人なんているのかしら?

私的にはうろ覚え程度の人間には出来ない作業だと思うんですよね・・・

でも、本当に無知だったらガチで詰みですからね(汗)

しっかりと、なんで一般常識でもない知識を身に着けているのか。

という背景を書いてくれれば良いだけの簡単なお願いなんですよね。

最悪、

「これ、進研ゼミで見たやつだ!」

でも良いですしね!