【ネタバレ感想】底辺領主の勘違い英雄譚は、物語は良いが主人公の性格がかなりキツい

「底辺領主の勘違い英雄譚」の感想動画のサムネイル画像
この記事では、漫画版
「底辺領主の勘違い英雄譚」
の感想をまとめています。
この記事では、動画で語っている内容の中から、
特に気になったポイントを簡潔に整理していきます。

作品情報

作品名:底辺領主の勘違い英雄譚

原作:馬路まんじ

キャラクター原案:ファルまろ

漫画:ぱらボら

出版:オーバーラップ(コミックガルド)

ジャンル:領地運営/勘違い系/コメディ/成り上がり

巻数:全10巻(完結)

小説投稿サイト「小説家になろう」にて2019年5月より掲載が開始されました。(作品はコチラ)

あらすじ

王国辺境にある“底辺領地”ベイバロン男爵領。
荒廃しきったこの領地の領主に、16歳の少年・リゼが任命されます。

両親を亡くし、回復魔法しか使えないリゼは、
領民に殺されることを恐れながらも、
「回復魔法で領民に媚びる」という選択を取ります。

その結果、領民や獣人、さらには宗教勢力までも巻き込み、
本人の意図とは裏腹に「救世主」「英雄」として祭り上げられていく――
というのが本作の大まかな流れです。


「底辺領主の勘違い英雄譚」1巻より引用

感想

主人公の性格がかなり悪く、擁護が難しい

本作で最も引っ掛かったのは、主人公リゼの性格です。

常に「自分は弱者」「被害者」という立場を取りながら、
内心では周囲を見下しているような言動が頻繁に見られます。

自分の行動が原因で問題が起きても、
「悪いのは周囲だ」「俺は悪くない」と責任転嫁する場面が多く、
人間的な醜さが前面に出てしまっています。

人間臭いキャラクターと言えば聞こえはいいですが、
主人公として応援したくなるタイプではありません。

回復魔法という能力の使い方が雑すぎる

主人公の回復魔法は、作中で実質的に「復元」に近い性能を持っています。

病気の家畜を治すだけでなく、
切り身の肉から新たな生命を生み出すなど、
世界観を揺るがすレベルの力です。

しかし、その力は問題の根本解決には使われず、
「死んでも回復すればいい」「生産力で押し切ればいい」
という短絡的な方向で消費されていきます。

長期的な領地運営や未来への視点がほぼなく、
自分さえ良ければいいという姿勢が透けて見えるのが気になりました。

他人の努力を踏みにじる行動を正当化している

隣領の名産品を能力で大量生産し、
安価で流通させて外貨を稼ぐ展開があります。

その結果、隣領の農家や商人が打撃を受けるのは明白ですが、
主人公はそれを深く考えません。

問題が表面化すると「俺が育てた土地を滅ぼす気か!」と逆ギレするなど、
ダブルスタンダードが非常に不快でした。

勘違い系として楽しむにしても、
ここまで他人の努力を軽視する描写は厳しいと感じます。


「底辺領主の勘違い英雄譚」1巻より引用

獣人への対応に見える露骨な見下し

獣人との友好を築こうとする場面で、
未処理の魔獣の肉をそのまま渡す描写があります。

「人間には食えないが、獣人なら大丈夫だろう」
「腹を壊しても回復すればいい」
という発想は、対等な存在として扱っていない証拠です。

善意のつもりでやっている分、なおさらタチが悪く、
無理やり勘違い系に持っていくための行動にしか見えませんでした。

 

動画版ではさらに踏み込んで話しています

この記事では、主人公の性格や行動について、
特に気になった点を整理しました。

細かいシーンごとのツッコミや、
「それは流石に無理があるだろ」と感じた部分については、
下の動画でかなり率直に語っています。

まとめ

作画やテンポ、コメディ表現自体は完成度が高く、
気軽に読める作品ではあります。

しかし、

  • 主人公の性格の悪さ
  • 能力の雑な使い方
  • 他者への配慮の欠如

これらが積み重なり、
個人的にはかなり好みが分かれる作品だと感じました。

「これはコメディだから」と割り切れる方には向いているかもしれませんが、
そうでない場合は、主人公に強いストレスを感じる可能性があります。

※本記事は一読者による感想・批評です。