【感想・ネタバレ】てのひら開拓村で異世界建国記~増えてく嫁たちとのんびり無人島ライフ~【体験型箱庭ゲーム系なろう系マンガレビュー】
Youtubeに投稿した動画の内容をぎゅっとまとめてご紹介し、動画では言えないことも言っちゃうコーナーです!
情報
作品名:てのひら開拓村で異世界建国記~増えてく嫁たちとのんびり無人島ライフ~
原作者:星崎崑
キャラクター原案:あるや
漫画:ヤツタガナトクト
出版:小説版→KADOKAWA(MF文庫J) 漫画版→KADOKAWA(MFコミックス)
原作小説は小説投稿サイト「小説家になろう」ではなく、MF文庫Jによる完全書き下ろしとなっております。
2021年9月現在、小説版は全7巻、漫画版は2巻まで刊行されています。
あらすじ
20歳までは生きられない重病を患っていた主人公は、箱庭ゲームが好きで、病室でずっと遊んでいました。
しかしついに、病は治らず子どものまま亡くなってしまいました。
目を覚ますと、赤ん坊の姿になっており、もう一人の赤ん坊と共に何処かに捨てられていた!
運良く神官に拾われ、二人とも養子として育てられる事になりました。
主人公は「カイ」、一緒に捨てられていた妹は「ルキア」と名付けられました。
そして現地の言葉を学び、この世界について知ることが出来ました。
時々、神様から「祝福」を受け左胸に「聖印」という印が現れる子どもがいるらしいです。
神様の名前を呼ぶことで、特別な能力を授かるようです。
もちろん、主人公に聖印が現れます。
12歳になるまでどの神様から祝福を受けたのか分からないことに焦れてきた主人公。
しかし、神様の名前が分からないので能力を授かれない!
とりあえずルキアに祝福を与えた神様の名前を特定すると、真実の神という、真実を見通せる神様だった!
都合良く真実の神だったので、自分の神様の名前を教えてもらうカイ。
カイを祝福した神様は「アラミラ」というらしいです。
そして、アラミラの能力は・・・
【てのひら開拓村】という、箱庭的な異次元に移動出来る能力でした!
柵で覆われた荒れ地を耕し、種を植えて育てていくのでした。
失敗も有りながらも、なんとか最初の作物を収穫する事ができたカイ。
すると、てのひら開拓村のレベルが0から1に上がり、利用できる土地の範囲が広がりました。
更に「エネル」と言う女の子が出現しました。
村を管理してくれるサポーターの役割をしてくれるようです。
しばらくすると、どこから来たのか、開拓村に3人の家族が現れました。
どうやらカイは神様的な扱いのようで、村人たちには見えないようです。
カイは村人たちのために甲斐甲斐しく麻や食べ物と、いろんな物を開拓村へ持っていった。
そんなことをすること1年・・・
ついに12歳となったカイ達は「祝福の儀」を受け、祝福を受けた神様を判別する日が来た。
聖印を隠すため10年近く聖印の場所に貼っていた布を剥がすと、くっきりと印が現れていた。
しかし、神官達の様子がおかしい!
「邪神・・・」
「てのひら開拓村で異世界建国記~増えてく嫁たちとのんびり無人島ライフ~」1巻より引用
と言うつぶやきを聞いたカイは、猿轡や手足を拘束され、有無を言わせず!問答無用で!
船に運び込まれ島流しにされました!
あと何故か猿轡は外されました。
どうやらこの島は凶暴なモンスターが多く生息している模様。
しかし、角の生えた幼い少女「アビス」に助けられ、モンスターが寄り付かない御神木のような場所へ連れて来られました。
ひとまず安全になったので、ここを生活拠点として、現実世界と開拓村を発展させていこう!
感想
転生要素必要?
転生要素が活かされた部分って【てのひら開拓村】に刺さっている看板が日本語表記だった、くらいです。
「てのひら開拓村で異世界建国記~増えてく嫁たちとのんびり無人島ライフ~」1巻より引用
これ、分かりやすく日本語表記になっている訳ではなく、本当に日本語で書かれているんです!
アラミラという神様は、元日本人だったか、日本人に縁のある存在だろうなぁという伏線くらいです。
日本からの転生者に祝福を与える神様なんでしょう、きっと。
正直、だったらサポーター役のエネルも日本語を喋れば、より日本が関係してくるんだな、というのが分かるのに。
あとは、島で出会った少女が実は人造人間(レプリカント)だった!
という告白に、前世の知識のおかげで忌避感がないしどういう存在なのか容易に理解できた、という部分ですね。
「てのひら開拓村で異世界建国記~増えてく嫁たちとのんびり無人島ライフ~」1巻より引用
正直、転生要素なくっても主人公の性格一つでどうにかなる問題だから、関係ないように思いました。
しかし、伏線のように日本だとか超技術などが出てきているので、
今後転生要素が使われたり、大掛かりな展開になる気配がするので楽しみです!
何故島流し?
どうしてカイはその場で殺されず、わざわ島流しにされたのか。
「邪神許すまじ!祝福を受けた人間すら存在してはいけない!」
くらいのレベルの禁忌だったら、その場で殺してますよね。
「邪神」と忌み嫌うくらいですから、それくらいなはずなんですよね。
なんでわざわざ島に置き去りにしたのかが分からない。
しかもスキル名を唱えられるようにご丁寧に猿轡を外した状態で。
主人公に都合の良すぎる展開にショックではありますね。
邪神の祝福を受けた子どもは島流しにしろ、という教典でもあるのでしょうか。
素晴らしい作画
あと、この漫画の作画は結構素晴らしいです!
キレイなのはもちろん、背景もかなり描かれていますし、話の流れも分かりやすい!
私的にスゴイなって思った箇所がこれ!
「てのひら開拓村で異世界建国記~増えてく嫁たちとのんびり無人島ライフ~」1巻より引用
最初なんの道具だろう?と思ってたら、ジョウロなんですよね。
私達がよく知る一般的なジョウロを描かない辺り、良い工夫だなぁと思ったんです。
細かい部分で、世界観を表現しているのはとっても良かったです。
マトリョーシカ世界?
この作品を読んで、想像したらちょっと怖いなぁって思ったのが、
ループ物と言えばいいのか分かりませんが、開拓村を発展させていった姿が、今カイのいる世界で、
カイは開拓村を発展させ、同じ世界を作ろうとしている最中、なのかもしれません。
で、更にその中にアラミラの祝福を受けた子どもがいて、更にその子どもの開拓村の中に・・・
とマトリョーシカ形式に世界が広がっていると思うと、今の私達が住んでる世界って本当に実在する世界なんでしょうか?
そう考えると、この作品結構面白いなーって思ったんです。
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