【感想・ネタバレ】真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました【なろう系マンガレビュー】


Youtubeに投稿した動画の内容をぎゅっとまとめてご紹介するコーナーです!

情報

作品名:真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました
原作者:ざっぽん
キャラクター原案:やすも
漫画:池野雅博
出版:小説版→KADOKAWA(角川スニーカー文庫) 漫画版→KADOKAWA(角川コミックス・エース)

小説投稿サイト「小説家になろう(作品URL:https://ncode.syosetu.com/n3527ei/)」にて2017年10月より連載が開始され、角川スニーカー文庫より小説版が発売されました。

月刊少年エースよりコミカライズされ、角川コミックス・エースより漫画版が発売されました。

2021年8月現在、小説版は9巻、漫画版は6巻まで刊行されています。

また、2021年10月より、アニメーション制作会社の「ウルフズベイン」×「スタジオフラッド」によりアニメ化されます!

あらすじ

生きとし生けるもの全てに、生まれた時から職業のようなものが与えられます。

それが「加護」というものです。

この加護により、その人の役割、人生そのものが決定してしまう強力な力です。

「戦士」であれば武器の扱いに長け

「魔法使い」なら魔法の扱いに長ける、ような感じです

最初からレールが敷かれた状態で人生がスタートしてしまいます!

しかもこれ、その加護によって性格まで変わっていってしまうようなんです。

そしてこの世界は、魔王軍と人間が争っています。

人間側がかなり劣勢で、救世主が現れるのを待ち続けている状態になっています。

そんな折に、「勇者」の加護を持つ少女が現れました。

勇者「ルーティ」©Zappon ©Masahiro Ikeno 漫画「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」1巻より引用

この少女が魔王軍と戦う物語・・・ではなく!

その兄である「ギデオン・ラグナソン」という人が主人公です!

導き手「ギデオン」©Zappon ©Masahiro Ikeno 漫画「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」1巻より引用

そして、タイトルからも分かるように、魔王軍とは戦いません。

このギデオンが勇者パーティーから追放されてしまい、「レッド」として身分を隠して辺境の地で細々と生活していきます。

感想

追放理由

仲間の一人から

「お前は真の仲間じゃない、出ていけ」

「真の仲間とは自分の役割を果たし、共に戦える仲間のことだ!」

と足手まとい、役立たず呼ばわりされてしまったからです。

それはギデオンの加護に関連してくるようです。

ギデオンの加護は「導き手」というものです。

勇者をある程度強くなるまで守るために、生まれた時からレベルが高い状態のスキルを持っています。

しかし、レベルが高いだけで、武技や魔法、固有スキルは一切覚えないのです。

レベルが高い(多分身体能力が高いという意味だと思う)だけだと、今後の魔王軍との戦いに着いて行けない。

足手まといになるからパーティーを抜けて欲しい。

ということのようです。

導く必要がなくなったから用済み、という分かりやすい追放理由でした。

それ以外にも理由がありそうな気配ではあります。

私が察するに・・・

勇者の事が好きだけど、お兄ちゃん大好きシスコン妹から兄を引き剥がしたかった。

という感じでしょうか?

もちろん、役立たずではない

レベルが高いだけの主人公ですが、実は戦闘以外のこともしておりまして。

料理や仲間の体調管理、情報収集に消耗品調達、収支管理や交渉など・・・

裏方的な事をたくさんやっていたようです。

なんで主人公を優秀な人間にして、追放した側をざまぁしないとイケないのでしょうか。

レベルが高いだけの主人公でも良いじゃないんですか。

「こんな優秀な自分を追放するなんて馬鹿だなー」

みたいなのが嫌ですね・・・

しかし、ビーストテイマーのように、ただただ知能指数の低い頭空っぽパーティーというわけではないんですよ。

描写的には一人しか追い出そうとしていないし、その一人も、勇者を独り占めするために追い出した可能性が高い。

という点が良いですね!

世界の平和よりも一人の女性を優先する、非常に人間味のある行動が良いと思いました!