【周辺記録#003】駅前の公衆電話BOXには毎日誰かが立っている|桜池町の怪異

※本稿は、桜池町で確認された異常現象の一例として、
編纂・保存されている記録の一部である。

高ノ原駅前のロータリーに、古い公衆電話BOXがぽつんと立っている。

そこには昼夜問わずいつも人が立っている。

ある者は、スーツ姿の女を見たという。

またある者は、制服姿の少女だったと語った。

奇妙なのは──

近づいて扉を開けると、中には誰もいないこと。

彼女は誰かからの着信を待っているように、
受話器を持ち続けていること。

ある男は、その女性の声を聞いてみたくなった。

BOXの壁には消えかけた番号が書いてある。

彼はそこに電話をかけた。

高ノ原駅前のロータリーに、古い公衆電話BOXがぽつんと立っている。

そこには昼夜問わずいつも人が立っている。

彼は誰かからの着信を待っているように、受話器を持ち続けている。