【WEB小説レビュー】彼は、英雄とは呼ばれずに1-4『帰還』

WEB小説のレビューをお願いされている作品で、備忘録も兼ねて、1話ごとに大まかなあらすじや良かった所・悪かった所を書いて残していこうと思います。

区切りの良い所まで来たら、動画化しようと思っております。

今回は、作者「トド(Tiwtter:@todochan5)」様の作品

「彼は、英雄とは呼ばれずに」(小説家になろう:https://ncode.syosetu.com/n4443gc/)の1章4話の内容です。

主要登場キャラ

ジェノ:有名料理店「パニヨン」のウェイター兼冒険者。17歳。
無表情。メルと一緒にパニヨンで共同生活をしている。

イルリア:本作主人公。17歳。
肩で切り揃えらられた赤い髪に気の強さがにじみ出たツリ目。

メルエーナ:愛称「メル」17歳。「パニヨン」のウェイトレス。
栗色の髪に大人しそうな雰囲気の少女。家事全般得意。ジェノと一緒にパニヨンで共同生活をしている。

あらすじ

空が白み始める頃に、ジェノは見回りから店に帰ってきた。

心配して待っていたイルリアとメルエーナに対しても、無表情のまま受け答えするジェノに対して、どうしようもなく怒りがこみ上げてしまうイルリア。

そんな彼女も意に返さず、帰ってきて早々、店の掃除をするジェノであった。

感想

イルリアが登場したから、三人称視点の文章から、また一人称視点に変わるのかと思いましたが、そのままの様ですね。

1話目だけが特別だったのかしら? この先の書き方が気になる所です。

一人称視点じゃないにも関わらず、所々一人称視点の文章になっているのが気になりました。

例えば、

まずい。最悪の事態だ。急いで皆をこの街から避難させないと、大変な……。

とか

イルリアの嫌味にもジェノは眉一つ動かさない。 本当に、本当に腹が立つ。

とか。

他にも、ギリギリ三人称視点ぽい書き方だけど、大分一人称視点に引っ張られているような書き方もあるんですよね。

三人称視点ですから、自分の思った事を文章に書いちゃ駄目なんですよ。

作者自身が、「まずい。最悪の自体だ。」とか、「本当に腹が立つ。」なんて思っていないですよね?

そこはしっかりと書き分けないといけないかなーと思いました。

それにしても、ジェノは全然感情を出しませんね(汗)

これはイルリアでなくても怒りが湧いてきちゃうね!

もうちょっとね、気を利かせられればいいのに。

どうしてこんな無感情になっちゃったのかしら。生まれ持った性格?

この無表情男が、事件解決後にメルとバルネアにどんな気の利いたことをしてくれるのか楽しみです!

次回