【周辺記録#001】「名前を呼ばれた」人が、また死んだ。|桜池町の怪異
※本稿は、桜池町で確認された異常現象の一例として、
編纂・保存されている記録の一部である。
桜池町の羽生田公園には、古い町内放送用のスピーカーが立っている。
毎年、8月15日にだけ――
「今年は◯◯さんです」
名前だけが読み上げられる。
その名前を呼ばれた者は、事故、病気、自殺・・・原因を問わず翌日には必ず亡くなってしまう。
地元では、それを「呼ばれた」と言う。
不思議なことに役場には放送記録が残っておらず、止め方も分からない。
しかし――今年もそのスピーカーは、公園の真ん中に立っている。
何もなかったように、ひどく静かに、立っている。

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